おはようございます。船太郎です。本日の記事ではタグボートの乗船人数や、役割分担について書いていきたいと思います。
タグボートの乗船人数
結論から書くと大体のタグボートは4人で運航しています。
船長 航海士 機関長 機関士 の4名です。ちなみに自分は機関士で乗船していました。
ここではそれぞれの作業時の役割を書いていきます。
船長
船長はタグボートの責任者で、あらゆる操船をします。パイロットの指示通りにタグボートを動かさなくてはいけませんし、パイロットの乗下船はかなりの危険が伴うので常に神経を尖らせておく必要があります。また、タグ作業の予定などを本社などと連絡を取りいつでも
航海士
航海士の仕事は、トランシーバーとタグラインの操作です。
⓵トランシーバー
トランシーバーでパイロットと通信して、パイロットからの指示を聞き、それを船長の伝えて作業します。
パイロットからの指示は、間違いがないようにアンサーバックします。
例えば、タグボートの名前が東京丸だと仮定すると、
(例) パイロット 東京、スローで引け!
航海士 はい、東京スローで引け!
このようなアンサーバックをしないで、了解とだけで返事をしてしまうと指示を聞き間違えるヒューマンエラーを起こしやすくなってしまいます。
⓶タグラインの操作
大型船を引っ張るタグラインは、状況に応じて長さを調整する必要があります。
例えば、押す作業をする時はタグラインが長いと絡まったりしてしまうので、短くします。
逆に引く作業をする時は、タグラインを伸ばして、引っ張ります。ロープを伸ばせば伸ばすほど、ロープにかかる負担が分散するメリットがあります。 その分、高出力で作業できますし、タグラインが切れるリスクも軽減出来ます。
この作業を船橋にある、テンションハンドルを使って行います。
機関長
機関長は船のエンジンの責任者で、タグ作業中は主にエンジンルームで異常がないか点検をしています。またパイロットの乗下船時のパイロットラダー(はしご)の受け取りや、タグラインを大型船に渡すのも大事な仕事です。
機関士
機関士は機関長と一緒に、パイロットラダーの受け取りやタグラインの受け渡しを行います。タグラインを渡した後は船橋に行き船長、航海士の手伝いを行います。
VHFと呼ばれる無線機で他船と連絡し合う事もあります。 また違う記事で書きますが、作業中に賄いご飯を作る事もあります。
まとめ
この記事では、それぞれの役割分担を書きました。自分は機関士として乗船してきた感想として、航海士が1番忙しいなと思っていました!笑 しかし作業中に賄いご飯を作る機関士も大変だったので、結局の所、楽な仕事はないと言う事ですね!笑